せっかく大学に入学(勤務)しても、大学の経営が傾いていたら、安心しできませんね。そこで、私立大学の経常収支比率ランキングが役立ちます。
経常収支は、企業の売り上げに相当する帰属収支から、消費支出を引いたものです。(消費支出には、人件費・教育研究費・管理経費といった経常的な費用のほか、資産処分損や有価証券評価損などが含まれています。)
下記経常収支比率ランキングは、週刊東洋経済が大学四季報をもとに作成したものです。05年度から08年度までの4期連続で経常黒字の大学が対象になっています。
大学四季報には、全国の主な私立大学104校が掲載されているのですが、4期連続黒字の大学に限定すると、62校と半数になります。大学経営の厳しさがうかがえます。
もっと詳しいランキングを知りたい方は、週刊東洋経済2009.10.24号をご覧ください。
大学名 | 経常収支比率(%) | 経常収支(百万円) | ||
2008年度 | 4期平均 | |||
1 | 津田塾 | 84.5 | 32.5 | 19,151 |
2 | 関西外国語 | 42.6 | 42.7 | 6,830 |
3 | 明海 | 34.1 | 34.9 | 5,067 |
4 | 沖縄国際 | 24.5 | 23.1 | 1,378 |
5 | 東洋 | 20.6 | 18.8 | 7,374 |
6 | 名古屋商科 | 20.5 | 23.1 | 1,253 |
7 | 南山 | 20.3 | 22.5 | 2,825 |
8 | 愛知淑徳 | 17.6 | 13.7 | 2,190 |
9 | 神奈川 | 16.3 | 15.2 | 4,321 |
10 | 広島経済 | 16.2 | 28.3 | 752 |
*週刊東洋経済2009.10.24号より
*付録【大学四季報】掲載の私立大学で、2005年から08年度に4期連続で経常収支が黒字になった大学を、08年度の経常収支比率(経常収支÷帰属収支×100)でランキング。4期平均は05年度から08年度の経常収支比率の単純平均
難しすぎてよくわからないや
国立大学の収入は、国からの運営交付金、学生が納める授業料、受託研究費、寄付金、付属病院の収益などで構成されています。
このうち、運営交付金が収入全体の4割を占めています。
●運営交付金とは: 法人化されたことを受け、各校の収入不足を補うために国が出している補助金のこと
●受託研究費とは: 受託研究とは、企業・NPO・政府・自治体・民間財団・個人など学外からの委託を受けて行われる研究のことです。
受託研究費は、企業等の受託者が負担する費用のこと。
国立大学のランキングは?