理系大学では多くの学生が大学院に進学します。旧帝大など偏差値の高い大学ほど、大学院(修士課程)進学率が高い傾向にあります。
大学院修士課程に進学した人の進路は、下記グラフのようになっています。進学より就職が多くなります。
大学院博士課程の進学者が少ない理由に、修士課程で終了したほうが就職先が豊富にあることがあげられます。
博士課程まで行くと、修了するのは早くて27歳、採用してくれる企業がかぎられてしまい、高学歴すぎて就職先が見つからないこと、また大学教員や国立研究所の研究員といった職種は、もともと採用数が少ない、といった現状があるからです。
*修士課程=前期課程 博士課程=後期課程
博士課程の進路は下記グラフのようになっています。
志望・不明・その他の割合の多いです。
博士課程を修了しても就職先に恵まれないのが現状なのです。
ポスドクとは、博士課程を修了したけど、正規雇用の就職先が見つからず、非正規・任期制の研究員として働く人のことです。
大学院博士課程まででたのに就職先がない!!と、社会問題になっています。
ポスドクに進路希望をアンケートした調査結果が下記グラフです。
7割強のポストドクターが大学・公的研究機関の研究者になることを強く希望しています。
その一方、7割弱のポストドクターは企業の研究者・技術者になることに前向きで、4割強のポストドクターは大学・公的研究機関の研究支援者・補助者になることに前向きです。
さらに、2割強のポストドクター等は、小学校・中学校・高等学校の教員になることに前向きなことがわかります。
文部科学省 人材委員会 博士号取得者の社会の多様な場における活躍促進のための方策より