大学教員の担当コマ数は、1週間にどのくらいなのか調べました。
中学高校の教員と比べて、大学教員は講義(授業)数が少ないと聞きますが、実際どうなのでしょうか。
*大学では授業のことを講義と呼びます。
*講義単位を1コマといいます。1コマ=90分
大学の講義の単位はコマ!
時間 | |
---|---|
平均 | 7.3 |
教授 | 8.1 |
准教授 | 8.4 |
講師 | 8.5 |
助教 | 3.9 |
助手 | 1.3 |
その結果、大学教員の1週間の担当時間は、(平均)7.3時間でした。(文部科学省 教員個人調査(H19)より)とゆうことは、週平均5コマ担当していることになります。
単純に考えると、月曜日から金曜日までのうち1日1コマ講義をしていることになります。
1日1コマかぁ、楽な仕事?
時間 | |
---|---|
計 | 6.1 |
教授 | 6.8 |
准教授 | 6.5 |
講師 | 5.5 |
助教 | 3.9 |
助手 | 1.7 |
中高の教員より少ない・・・
時間 | |
---|---|
計 | 7.6 |
教授 | 8.4 |
准教授 | 9.3 |
講師 | 8.7 |
助教 | 3.6 |
助手 | 1.1 |
国立大学と私立大学の担当コマ数比較してみましょう。
国立大学の平均時間6.1時間に対し、私立大学の平均時間が7.6時間。私立大学のほうが、担当講義数が多いことがわかります。
私の知っている国立大学の60歳前後の大学教授は、週に1コマもしくは、2コマ程度しか講義を担当していないとおっしゃっていました。
とはいえ、中学高校の教員と比べると、少ないですね。大学教授の仕事は、講義をするほかに、研究があります。
(大学教授の担当講義の時間数が少ないからといって、けっしてヒマな職業ではありませんよ。)
(大学教授の仕事内容を詳しくしりたい方はコチラ)
*資料出所:文部科学省 教員個人調査 平成19年度より一部抜粋
*週担当授業時数は,講義,実習,実験,演習等の担当時数を分を単位として合計し,60で除し,1時間未満は四捨五入したものである。
*非常勤除く
講義と研究が大学教員の仕事
日本私大教連がおこなったアンケート
アンケート内容:
「担当コマ数は、 過去10年間について(あるいは、10年以内に就職された方は就職当初と比較して)持ちコマ数は、どのように変化しましたか、あなた自身の実感についてお答えください。」
かなり増えた・若干増えたをあわせると、約70%の大学教員が、担当コマ数が増えていると回答しています。
不況と少子化で大学経営がきびしくなりつつありますので、大学は人件費削減のため、大学教員の数を減らそうとしています。結果、個々の大学教員の負担が増える傾向にあるようです。これから、大学教員を目指す人には、うれしくない現状ですね。
・若干増えた | 73票 |
|
||||
・かなり増えた | 41票 |
|
||||
・変わらない | 39票 |
|
||||
・若干減った | 11票 |
|
||||
・かなり減った | 1票 |
|
現実はきびしい