大学教授になるために必要な主な費用は、学費です。大学教授になるには大学院後期まで修了するのが一般的です。
そのためにはたくさんの学費が必要になります。また、学生の間の生活費もかかることになります。
では、具体的に学費・生活費はいくらかかるか調べました。
たくさんの学費を支払うことが困難だと思われる方のために、奨学金制度とゆうのがありますので、中高生だけでなく、保護者の方も参考にしてください。
入学まで | 学費など(年間) | 生活費(年間) | 4年間合計 | |||
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国立大学 | 自宅 | 72 | 65 | 35 | 472 | |
自宅外 | 115 | 113 | 827 | |||
私立大学 | 文系 | 自宅 | 58 | 110 | 40 | 658 |
自宅外 | 101 | 112 | 989 | |||
理系 | 自宅 | 60 | 141 | 40 | 784 | |
自宅外 | 103 | 112 | 1,115 |
*単位: 万円
*入学までの費用: 受験料、大学納付金(未入学大学含む)、住まい探しの費用など。
*生活費: 通学費、食費、住居・光熱費、保険衛生費、娯楽、嗜好費など。
*週刊エコノミスト11/16号より引用しました(出所: 文部科学省「私立大学等の平成19年度入学者に係る学生納付金等調査結果」、日本学生支援機構「平成18年度学生生活費調査報告」、日本政策金融公庫総合研究所「平成18年度家計における教育費負担の実態調査」より作成」)
入学金:282,000円、授業料:535,800円 (合計:817,800円)
(2008年度の国立大の標準額)
入学金:273,000円、授業料834,751円、施設設備費190,410円 (合計:1,298,726円)
(2007年度の私立大の平均)
*各大学の授業料の詳細が知りたい方は大学受験パスナビへ
授業料 | 入学料 | 施設設備費 | 合計 | |
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博士前期課程 | 722,344円 | 240,477円 | 112,334円 | 1,075,156円 |
博士後期課程 | 610,204円 | 235,399円 | 124,140円 | 969,743円 |
専門職学位課程 | 1,168,412円 | 246,122円 | 137,312円 | 1,551,845円 |
*調査学校数:博士前期課程408大学、博士後期課程294大学、専門職学位課程70大学
*文部科学省「私立大学等の平成20年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」より
*看護系大学院の学費/看護師におすすめ通信制大学ガイド こちらのサイトに詳しく掲載されています。
主な大学・学部の初年度学生納付金です。10年前と比較すると、どの大学も上昇しています。
大学 | 学部 | 1999年度(円) | 2009年度(円) | 10年前比較(%) |
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東京 | 全 | 753,800 | 817,800 | 108.5 |
慶應義塾 | 経済 | 1,099,530 | 1,230,350 | 111.9 |
慶應義塾 | 医 | 3,452,530 | 3,684,350 | 106.7 |
早稲田 | 政治経済 | 1,062,300 | 1,236,500 | 116.4 |
早稲田 | 先進理工 | 1,481,200 | 1,719,000 | 116.1 |
日本 | 法 | 1,010,000 | 1,100,000 | 108.9 |
同志社 | 法 | 1,065,000 | 1,112,000 | 104.4 |
国際基督教 | 教養 | 1,578,000 | 1,659,000 | 105.1 |
*初年度学生納付金は入学金、授業料、諸経費の合計
*週刊ダイヤモンド よ
東京地区私立大学教職員組合連合の調査では、大学入学時に5人に1人が、約164万円を借り入れたと回答しています。少しでも金利が低く、有利なところを選びましょう。
一番多くの人が利用している奨学金制度が日本学生支援機構です。 大学教授になった人の多くも、この奨学金制度を利用して学費を支払いました。
日本学生支援機構は、一番多くの学生が利用している奨学金制度です。
第一種奨学金 | 第二種奨学金 | |||||
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利息 | 無利息 | 年利3%上限(在学中無利息)。利率固定方式と利率見直し方式がある。 | ||||
貸与月額 | 国立大学 | 自宅 | 4万5000円 | 3万 5万 8万 10万 12万 (自由選択) |
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自宅外 | 5万1000円 | |||||
私立大学 | 自宅 | 5万4000円 | ||||
自宅外 | 6万4000円 | |||||
学力基準 | 1年時は、高校最終2年の成績が3.5以上など。2年以上は大学における成績が学部(科)の上位1/3以内など。 | 第一種奨学金よりゆるやかな基準によって選考された者に貸与する。 | ||||
家計基準 | 年収・所得の上限 | 給与所得者 | 給与所得以外 | 給与所得者 | 給与所得以外 | |
国公立大 | 自宅 | 951万円 | 465万円 | 1292万円 | 757万円 | |
自宅外 | 995万円 | 509万円 | 1341万円 | 806万円 | ||
私立大 | 自宅 | 998万円 | 512万円 | 1344万円 | 809万円 | |
自宅外 | 1041万円 | 555万円 | 1391万円 | 856万円 |
*在学採用、2009年度
*年収・所得の上限は4人家族の目安
*日本学生支援機構 奨学金ガイド2009より
借りる前に、きちんと返還できるか確認しましょう。借りたお金を返すのは当たり前のことなのですが、ここ最近、借りた奨学金を返還しない人が増えてきているそうです。今後は今まで以上に、取立てが厳しくなると思われるので、きちんと返還計画をたててから、借りてください。
貸与月額 | 貸与総額 | 返還額/月 | 返還回数(年) | |||
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大学 (45ヶ月) |
国公立 | 自宅 | 45,000 | 2,025,000 | 12,053 | 168(14) |
自宅外 | 51,000 | 2,295,000 | 12,750 | 180(15) | ||
私立 | 自宅 | 54.000 | 2,430,000 | 13,500 | 180(15) | |
自宅外 | 64,000 | 2,880,000 | 15,000 | 192(16) |
*2009年度入学者。在学採用(入学後の申し込み)時の貸与月額で計算
貸与月額 | 貸与総額 | 返還金額 | 返還額/月 | 返還回数(年) |
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30,000 | 1,440,000 | 1,761,917 | 11,293 | 156(13) |
50,000 | 2,400,000 | 3,018,568 | 16,769 | 180(15) |
80,000 | 3,840,000 | 5,167,586 | 21,531 | 240(20) |
100,000 | 4,800,000 | 6,459,510 | 26,914 | 240(20) |
120,000 | 5,760,000 | 7,751,445 | 32,297 | 240(20) |
*大学学部・貸与期間48ヶ月の場合。年利率は3.0%で計算
多くの金融機関が扱っています。
商品名 | 国の教育ローン (教育一般貸し付け) |
財形教育融資 | |
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取扱金融名 | 日本政策金融金庫 | 雇用・能力開発機構 | |
融資限度額 (学生1人につき) |
300万円 | 財形貯蓄残高の5倍、最高450万円 | |
金利* | 2.5%(固定) | 2.19%(固定) | |
対象校 | 高校、短大、大学、大学院、高専、高修、各種学校、外国の高校・大学・大学院など。 | ||
年収上限 | 子1人は790万円(事業所得者590万円)。2人は890万円(680万円)。子の数で逓増 | なし | |
保証 | 連帯保証人1人以上または機関保証(所定の保証料がかかる)が必要 | ||
返済条件 | 返済期間 | 15年以内(交通遺児や母子家族は18年以内) | 10年以内 |
返済方法 | 毎月払い、ボーナス払い併用払い | ||
問い合わせ | 日本政策金融公庫の支店、金融機関 | 勤務先または金融機関 |
*金利は2009年6月現在